塩化鉄(II)二水和物 化学特性,用途語,生産方法
解説
塩化鉄(II),化学式FeCl2。無水和物と2,4,6水和物が知られているが,市販のものはほぼ4水和物FeCl2・4H2Oに相当する。無水和物は白~淡緑白色の結晶で六方晶系に属し,塩化カドミウム型構造をとる。空気中で湿気を吸い赤褐色になる。4水和物は緑色,潮解性の結晶で単斜晶系に属する。その塩酸溶液を空気中に放置すると塩化鉄(III)に変化する。水やエチルアルコールによく溶け,水溶液から12.3℃以下で6水和物,76.5℃以上で2水和物が析出する。
塩化鉄(Ⅱ):FeCl2(126.75).二塩化鉄ともいう.白~淡緑色のりん片状晶.潮解性があり,乾いた塩化水素中で鉄を赤熱すると得られる.密度2.99 g cm-3.融点672 ℃,沸点1024 ℃.常磁性をもつ.吸湿性で湿った空気中では,ただちに緑黄色を経て赤褐色になる.水に易溶.光により分解する.四水和物は淡緑色の結晶.潮解性.密度1.926 g cm-3.加熱すると水和水中に溶ける.媒染剤,廃水処理剤,冶金,医薬製造などに用いられる.
化学的特性
white with pale green tint; monoclinic crystal(s) [MER06]
塩化鉄(II)二水和物 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品