イエロー・オーカー 化学特性,用途語,生産方法
解説
イエロー・オーカー,絵具の色名の一つ。粘土質の天然黄色顔料。含水酸化鉄を着色成分とし,それに炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,ケイ酸,硫酸カルシウム,長石,白雲石粉などが含まれている。この天然土の顔料は,安定した性質をもっていて,油で練合せると不透明となるが,イタリア産のオーカーにはケイ酸の含有量が多いために透明度の高いものもある。油絵具としては乾燥がやや悪く,吸油量の多い顔料であるために乾燥後白亜化する傾向がある。またこの色を下層におくと,上層におかれた絵具につや引けが起ったり,亀裂を生じたりすることがある。
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