フキタンポポ葉エキス 化学特性,用途語,生産方法
成分
フキタンポポ花エキスは天然成分であることから、気候・気象条件、地理的位置などの環境要因や生育条件によって成分組成に差異が生じると推測されますが、その成分組成は主に、
| 分類 | 成分名 |
| 粘液質 | フキタンポポ花粘液質 |
| フラボノイド | フラボノール | ルチン、ヒペロシド |
| ポリフェノール | タンニン | 詳細不明 |
定義
本品は、フキタンポポ Tussilago farfara の葉のエキスである。
分布
コルツフット(Coltsfoot)は、ヨーロッパおよびアジア北部を原産とし、その花の煎じ液やチンキが非常に古くから咳止めや痰切りとして服用されるほか、様々な呼吸器疾患の治療に用いられてきた歴史があります。
また伝統薬としては、1990年にドイツのコミッションEにより咳、気管支カタル(∗1)、急性および慢性気管支炎、喘息など呼吸器系症状に対する治療および予防としての有効性が十分に実証されていないと判断され、承認に至らなかった経緯がありますが、漢方分野においては止咳・潤肺の効能を有することから、「款冬花」という名称で咳嗽、喘息、咽頭部の痰のつかえなどに処方されています。
∗1 カタル(catarrh)とは、炎症のひとつの型で、組織破壊を起こさない粘膜の滲出性の炎症のことをいいます。
用途
漢方: 肺の津液を潤し、下から突き上げる咳を治し去痰することから咳、喘息、咽頭部の痰のつかえに用いられています。
化粧品の成分用途
皮膚コンディショニング剤
化粧品応用
SOD様活性による抗酸化作用; 主にこれらの目的で、スキンケア製品、化粧下地製品、日焼け止め製品、リップケア製品、ボディケア製品、ハンドケア製品、マスク製品、洗顔料、洗顔石鹸、クレンジング製品、シャンプー製品など様々な製品に使用されています。
安全性評価
フキタンポポ花エキスの現時点での安全性は、:
外原規2021規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2021に収載 20年以上の使用実績 皮膚刺激性:ほとんどなし 眼刺激性:詳細不明 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし) このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。
参考文献
- 日本化粧品工業連合会編(2013)「フキタンポポ花エキス」日本化粧品成分表示名称事典 第3版,836.
- ⌃American Botanical Council(1999)「Coltsfoot」The Complete German Commission E Monographs, 2025年5月7日アクセス.
- 鈴木 洋(2011)「款冬花(かんとうか)」カラー版 漢方のくすりの事典 第2版,84.
- C.P. Khare, ed.(2007)「Jasminum officinale Linn. var. grandiflorum (L.) Kobuski.」Indian Medicinal Plants,343-344.
- 田中 俊弘編, 水野 瑞夫監修(1995)「フキタンポポ」日本薬草全書,560-561.
- ⌃山内 良子, 他(2014)「酸化防止剤力価評価を目的としたDPPHおよびABTSラジカル消去能評価法の特性比較」日本食品保蔵科学会誌(40)(2),55-63. DOI:10.5891/jafps.40.55.
- D. Pint, et al(2021)「Characterization and Stability of a Formulation Containing Antioxidants-Enriched Castanea sativa Shells Extract」Cosmetics(8)(2),49. DOI:10.3390/cosmetics8020049.
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- 河野 雅弘, 他(2019)「活性酸素種とは」抗酸化の科学,XⅢ-XⅣ.
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- K. Kuchta & M. Schmidt(2020)「Safety of medicinal comfrey cream preparations (Symphytum officinale s.l.): The pyrrolizidine alkaloid lycopsamine is poorly absorbed through human skin」Regulatory Toxicology and Pharmacology(118)104784. DOI:10.1016/j.yrtph.2020.104784.
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