水酸化銅(Ⅱ) 化学特性,用途語,生産方法
外観
青色の粉末
溶解性
アンモニア水に溶け、水、エタノール及びアセトンにほとんど溶けない。
解説
水酸化銅(Ⅱ)密度2.36 g cm-3.ゲル状のものは反応性が強い.60~80 ℃ に加熱すると黒色の酸化銅(Ⅱ)にかわる.いくぶん両性の性質をもち,濃アルカリには [Cu(OH)4]2- となって溶ける.希薄な酸には溶けない.アンモニア水,シアン化カリウム水溶液には錯塩をつくって溶ける.テトラアンミン錯体[Cu(NH3)4](OH)2溶液は濃青色で,銅の定性分析に利用される.
用途
レーヨン、顔料、媒染剤
用途
レーヨン製造、電池電極、他の銅塩製造原料。
製法
水酸化銅(Ⅱ):Cu(OH)2(97.57).可溶性銅(Ⅱ)塩水溶液に小過剰の水酸化アルカリを加えて0 ℃ に保つと,青色のゲル状の水酸化銅(Ⅱ)が得られる.
応用
また,シュワイツァー試薬としてセルロースの溶解にも用いられる.そのほか,媒染剤,顔料,銅塩の製造,触媒原料,着色紙などに用いられる.
化学的特性
銅II水酸化物は化学式CuOH2で表される無機化合物ですこの物質は鮮やかな青緑色をしており天然には希少な鉱物として存在しますまた工業的には銅の塩とアルカリ溶液との反応により合成されることが一般的です銅II水酸化物は多くの化学反応の中間体や顔料農薬そして反応触媒としての応用があります
化学的特性
Blue powder.Soluble in acids and ammonium hydroxide;
insoluble in water.
使用
In manufacture of rayon, battery electrodes, other Cu salts; as mordant in dyeing; as pigment; in fungicides, insecticides; as feed additive; in treating and staining paper; in preparation of Schweitzer's reagent; in catalysts.
安全性
火災、爆発などの危険性はないため消防法の危険物には該当していませんが、眼に対する有害性、水生環境への有害性は重篤とされており、以下の国内法規が適用されています。
一般的な説明
The orthorhombic nature of copper hydroxide crystals was determined by X ray diffraction. Copper hydroxide can act as a heterogeneous catalyst in the selective oxidative cross coupling of terminal alkynes to yield their corresponding ynamides.
危険性
Toxic by ingestion and inhalation.
化学性质
銅II水酸化物はその特徴的な青緑色から顔料としても利用されます加熱すると水を失い銅II酸化物CuOに変化しますまたこの化合物は水に対してはほとんど溶けませんが酸やアンモニア溶液には可溶です
生産方法
銅II水酸化物の合成は一般的に銅II塩の水溶液にアルカリを加えることにより行われますこの過程では銅イオンCu2が水酸化物イオンOH–と反応して銅II水酸化物が沈殿として生成しますこの方法は実験室レベルの小規模な合成から工業規模の生産まで幅広く応用されています
使用用途
水酸化銅 (II) は、主に、セロファンなどのセルロースを原料とする加工品の製造、他の銅塩の製造、媒染剤、顔料、殺菌剤、殺虫剤などに使用されます。
1.セルロース原料の製品
セルロースはほとんどの溶媒に溶解せず、それ自身も融解しにくいことから、化学処理することで溶媒に溶解する状態に変性させた後、繊維状やフィルム上に加工します。この化学処理の際に水酸化銅が用いられています。
水酸化銅をアンモニア水溶液に溶解させることでテトラアンミン銅錯体が生成し、シュバイツァー試薬と呼ばれる深い青色の溶液が得られます。
シュバイツァー試薬の合成
Cu(OH)2 + 4NH4OH → [Cu(NH3)4(H2O)2](OH)2 + 2H2O
シュバイツァー試薬はセルロースの水酸基を、自身の水酸化物イオン (OH-)で中和します。中和されたセルロースの水酸基に銅イオン (Cu2+) が配位結合して錯イオンを形成することでセルロースが溶解するようになります。
セルロースと銅の錯体形成
2(C6H10O5)n + n[Cu(NH3)4(H2O)2](OH)2 → n(C6H10O5)2[Cu(NH3)4(H2O)2] + 2nH2O
シュバイツァー試薬に溶解したセルロースに必要な処理を施したのち、希硫酸などにより錯イオン化された水酸基の部分からCu2+が脱離しHに戻ることで再析出し、レーヨンなどのセルロース製品として回収されます。
セルロースの再生
n(C6H10O5)2[Cu(NH3)4(H2O)2] + 3nH2SO4 → 2(C6H10O5)n + nCuSO4 + 2n(NH4)2SO4
2. 殺菌剤、殺虫剤
銅イオンは、糸状菌由来の病害だけでなく、細菌性病害に対しても優れた予防効果を示します。そのため、柑橘系の植物やその他の果実、野菜など、幅広く農薬として使用できます。しかし、薬害が発生するおそれがあり、使用する際は炭酸カルシウム水和剤を併用する必要があります。
職業ばく露
Inorganic copper fungicide, nematicide, and microbiocide
概要
水酸化銅とは、の水酸化物で、淡青色無定形粉末状の固体です。
銅イオンの価数は1価 (Cu+) と2価 (Cu2+) がありますが、水酸化銅は一般的には2価の水酸化銅 (II) であるCu (OH)2のことを指します。
特徴
水酸化銅は、分子量97.56、比重2.368、融点60~80℃の淡青色の固体です。冷水や希酸には不溶ですが、熱水では分解しCuOになります。アンモニア水やシアン化アルカリ溶液に対しては、錯塩を作って溶けます。
また、水酸化アルカリ溶液に溶け、紫色のコロイド溶液を生じることも特徴です。融点付近に加熱するとCuOになり黒色に変化します。常温常圧で安定性は高いですが、水生環境に関しては、短期、長期ともに有害性があるため、廃棄する際には注意が必要です。
1価の水酸化銅 (I) であるCuOHは、銅 (I) 塩水溶液 (CuClなど) に水酸化アルカリを加えた際に生成する黄色の沈殿物とされていますが、これはCu2Oの沈殿物であるとも言われています。
製造方法
(II) の水溶液にを加えることで、水酸化銅が生成し青色の沈殿が生成します。これを脱水することで水酸化銅の青色粉末が得られます。
主反応:CuCl2 + 2NaOH → Cu(OH)2 + 2NaCl
輸送方法
UN3077 Environmentally hazardous substances, solid, n.o.s., Hazard class: 9; Labels: 9-Miscellaneous hazardous material, Technical Name Required.
不和合性
Reacts with calcium (metal hydroxides), nitroethane, nitromethane, 1-nitropropane, zirconium
廃棄物の処理
Copper-containing soluble wastes can be concentrated through the use of ion exchange, reverse osmosis, or evaporators to the point where copper can be electrolytically removed and sent to a reclaiming firm. If recovery is not feasible, the copper can be precipitated through the use of caustics and the sludge deposited in a chemical waste landfill Copper-containing wastes can be concentrated through the use of ion exchange, reverse osmosis, or evaporators to the point where copper can be electrolytically removed and sent to a reclaiming firm. Details of copper recovery from a variety of industrial wastes have been published. If recovery is not feasible, the copper can be precipitated by the use of caustics and the sludge deposited in a chemical waste landfill. Recommendable methods: Precipitation, solidification, landfill, discharge to sewer, & incineration. Peer-review: Precipitate copper with alkali, filter, solidify precipitate. (Do not use ammonia as alkali). Cation exchange will allow recovery of copper. Eluate from cation exchanger can be passed through anion exchanger to remove (or reduce) naphthenic acid content. Exhausted ion exchange resins can be landfilled. (Peer-review conclusions of an IRPTC expert consultation)
水酸化銅(Ⅱ) 上流と下流の製品情報
原材料
準備製品