ムコ多糖 化学特性,用途語,生産方法
外観
白色〜わずかにうすい黄色, 結晶性粉末〜粉末
性質
デキストラン硫酸ナトリウムは、CAS番号9011-18-1で表わされる無臭の白色〜わずかに薄い黄色の結晶性粉末です。分子量の範囲は広く、MP Biomedicals社の場合は36,000-50,000です。
pHは4.5〜8.0と幅広く、水に溶けやすいですが、エタノールおよびアセトンにはほとんど溶けません。通常の取り扱い下において安定ですが、高温、直射日光、湿気を避け、強酸化剤との接触を避ける必要があります。
定義
本品は、デキストラン(*)の硫酸エステルのナトリウム塩である。参照表示名称:デキストラン
溶解性
水に溶けやすく、エタノール及びアセトンにほとんど溶けない。
解説
ムコ多糖,グリコサミノグリカンともいう.動物粘質分泌物(mucus)の成分で,アミノ糖を含む多糖をさす.今日では,ヘキソサミンとウロン酸の二糖の繰り返し単位よりなる長鎖多糖の総称として用いられている.中性のキチン,酸性のヒアルロン酸,ヘパリン,ヘパラン硫酸,コンドロイチン,コンドロイチン硫酸,デルマタン硫酸,ケラタン硫酸などがあり,ヒアルロン酸以外は生体内ではタンパク質と結合して,プロテオグリカンを形成している.
小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) )
化粧品の成分用途
非活性剤系分散剤、結合剤、皮膚コンディショニング剤
効能
脂質異常症治療薬 (高トリグリセリド血症), リポタンパクリパーゼ(LPL)活性化薬
化学的特性
White to off-white powder
使用
Dextran sulfate sodium salt Leuconostoc spp has been used:
- as a standard to perform polyacrylamide-gel electrophoresis for carbohydrates (C-PAGE)(59) and agarose gel electrophoresis(60)
- for RNA sequential probing of targets (SPOTs) imaging(61)
- as a component of 1% injection buffer(62)
一般的な説明
Dextran sulfate is a sulfated polysaccharide, which is negatively charged. It is produced by the esterification of dextran with chlorosulphonic acid. Dextran is used to treat hemorrhage, burns, surgery and trauma. It improves blood flow and prevents erythrocyte aggregation. Dextran lowers the risk of thrombosis and postoperative pulmonary emboli. It is a ribonuclease inhibitor. Dextran sulfate exhibits antiviral, anticoagulant and adjuvant properties.
保管方法
直射日光を避け、 換気のよいなるべく 涼し い場所に密閉し て保管します。容器はガラス製を使用し、強酸化剤と離れた場所で保管が必要です。
廃棄時は地域、 国、 現地の適切な法律、 規制に則る必要があります。免許を有する廃棄物処理業者に、余剰物で再使用不可の溶液として処理を依頼します。
使用用途
デキストラン硫酸ナトリウムは、保湿効果を有するとともに末梢血流を改善する効果が期待されるとして皮膚コンディショニング剤や化粧品の材料に使用されています。また、非活性剤系分散剤、結合剤、脂質異常症 (高トリグリセリド血症) の治療薬、リポタンパクリパーゼ (LPL) 活性化薬としても使用可能です。
この他、デキストラン硫酸ナトリウムは、動物に潰瘍性大腸炎を誘発する最も一般的で効果的な化合物の1つであり、ラットによる結腸の炎症から発生する大腸癌の研究実験などに使用されています。
取扱い方法
作業場所は混触危険物質である強酸化との接触を避け、発生源の密閉化もしくは、局所排気装置を使用します。取り扱い場所の近くには、安全シャワー、手洗い・洗眼設備の設置が必要です。
作業者は、保護マスク、保護手袋、側板付き保護眼鏡 (必要により ゴーグル型または全面保護眼鏡) 、長袖作業衣を着用し作業を行います。また、産業衛生および安全の基準に基づいて取り扱いが必要です。
作業時は飲食および喫煙をせず、取り扱い後は手、顔等をよく洗い、うがいを行います。また、作業場所以外に、汚染した保護具などを持ち出さないよう注意します。
応急措置
吸入した場合は新鮮な空気のある場所に移動し、症状が続く場合は、医師への連絡が必要です。皮膚に付着した場合は、直ちに石鹸と大量の水で洗浄します。
眼に入った場合は数分間気を付けて洗浄し、コンタクトを装着していて容易に取り外せるなら取り外し、洗浄を続けます。いずれも症状が続く場合は、直ちに医師の診断、手当てが必要です。
飲み込んだ場合は口をすすぎ、意識がない場合は口には何も与えません。医師もしくは毒物管理センタ ーに連絡し、SDSなどの取り扱い説明書と共に診察を受けます。
火災時の措置
水スプレー (水噴霧) 、二酸化炭素 (CO2) 、泡、粉末消火剤、砂を利用した消化が可能です。また、使用できない消火剤は無いため、周辺環境に合わせて適切な消火剤を使用します。
熱分解時に刺激性のある有害なガス、蒸気を放出する可能性があるため、消化を行う際は個人用保護具を着用します。消防士は、消防士は自給式呼吸器および消火装備の着用が必要です。
ムコ多糖 上流と下流の製品情報
原材料
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